筐体製作時の品質を向上させるための技術情報
スポット溶接時は、フランジ幅を確保することで溶接品質を向上させる
Before
上図はスポット溶接面のフランジ部分の幅が15㎜になっています。このような設計ですとスポット溶接代が不足しており、そのために溶着が不完全であったり、縦面に分流が発生したり、打痕の半欠けが発生したりする場合があります。
After
仕様上問題がなければ、上図のように溶接代としてフランジ部分の幅を20㎜以上に拡大することで、溶接作業性の向上を図ります。これにより確実に溶着させ、分流や打痕の半欠けを未然に防ぐなどができ、溶接の品質向上を行うことができます。
設計品質上、溶接代として20㎜以上確保することが望ましいと言えます。これにより作業性が向上しますので、不完全な溶着やスパッタによる汚染、分流、打痕の半欠けなど溶接不良を未然に防ぐことができます。